新しい知識を取り入れるためウエディングプランナー留学をする

ウエディングプランナーとして働いていくことを目指している人にとっては、世界各地でどのような結婚式が行われているか、文化・風習の違いによりどのような結婚式の違いがあるか、各地域や宗教によって様々な結婚式があるが、そのそれぞれの特徴やタブーはどのようなものであるか、といったそれぞれの違いを知ることは大変貴重な勉強になります。
というのも、ウエディングプランニングをしていく上で、新郎新婦から求められる要望のうち、比較的多いものとして、自分たちらしい結婚式にしたい、オリジナリティを出した披露宴にしたい、という要望が増えてきているからです。
ウエディングプランナーに求められるスキルとして、そつなくしっかりと結婚式をプロデュースする、と言うことは勿論大切なスキルですが、そこから一歩発展させて、オリジナリティに富んだ提案をする能力も求められる部分があります。また、ファッション業界ほど早くはないかもしれませんが、以前と比べてブライダルにもトレンドが存在し、海外から来る流行の波に上手く乗ったり、日本国内で発生したトレンドにうまく対応していかなければなりません。そのためには色々な経験や見聞によるアイデアのストックを蓄えておく事も重要になります。
ウエディングプランナーも海外で行われている結婚式・披露宴の風習や演出等を積極的に取り入れようとするために留学などで学ぶ方が多いです。例えば、衣装や雑貨にサムシングフォーと呼ばれる欧米の幸せのおまじないのアイテムを用いる考え方や、以前ではあまりみられなかったガータートスなどもブーケトスの浸透と相まって取り入れられるようになってきました。これらはもともと日本にはない風習で、チャペルウエディングの本場である、欧米をルーツとした風習です。
サムシングフォー(Something Four)とは、和製英語であって本来は以下のマザーグースを由来として4つのもの+6ペンスを結婚式につけると良いとされています。ちなみにマザーグース(Mother Goose) というのは、イギリスやアメリカを中心に親しまれている英語の伝承童謡の総称を指していて、その数は600〜1000以上の種類があると言われています。イギリス発祥のものが多く、イギリスやアメリカでは一般家庭の庶民から上流階級の貴族まで階級のへだたりなく親しまれているもので、聖書やシェイクスピア作品と並んで英米人の教養の基礎となっているとも言われているものです。今日の欧米文化形成においても、Mother Gooseからの言葉の引用や言及などはよくされている非常に馴染み深いもの、といえます。
『なにかひとつ古いもの、なにかひとつ新しいもの、なにかひとつ借りたもの、なにかひとつ青いもの、そして靴の中には6ペンス銀貨を』。
Something old, something new, something borrowed, something blue, and a sixpence in her shoe.
マザーグース、という括りかたをされてしまうと日本人にはあまり馴染みが無いように聞こえてしまうかたもいらっしゃるかもしれませんが、「きらきら星」や「ロンドン橋落ちた」、「ハンプティダンプティ」もマザーグースに数えられるもので、日本でも馴染みのあるものです。こうした欧米に伝わる童謡や言葉遊びのようなものをマザーグースと呼びます。
そんな古くから伝わるマザー グースの歌がその由来となっているサムシングフォーは、ヨーロッパではかれこれ200年以上も前から結婚式において、花嫁の幸せを願う言い伝えとして結婚式に取り入れられてきた文化です。
サムシングフォーを結婚式当日に身につけた花嫁は生涯幸せな結婚生活を送ることができるとされています。
・サムシングオールド( Something Old:何か古いもの)には、これから始まる新しい生活を豊かに送れるように、先祖から伝えられたものや財産などを受け継ぐ、という意味合いが込められています。ヨーロッパでは祖母や母から譲りうけた宝石やネックレスなどの装飾品が一般的ですが、ウエディングドレスなどの場合もあります。
・サムシングニュー( Something New: 何か新しいもの)には、新しい生活が素敵で幸せなものになりますように、という願いをこめて、何か新品のものを身につける、という意味合いがあります。結婚式当日に新調して身につけるものであれば、着るものから履くものまで、何でも良いとされています。
・サムシング ボロード(Something Borrowed: 何か借りたもの)には、
幸せな結婚生活を送っている人から幸運を分けてもらい幸せにあやかる、という意味合いが込められています。友人等からベールやハンカチ等、小物などの持ち物を借ります。
・サムシングブルー( Something Blue: 何か青いもの)は、青は幸せを呼ぶ色であり、忠実や信頼のシンボルカラーであると言われており、また、花嫁の純潔や貞操、清らかさを表すとされていることから、身につけた方が良いとされています。また、青は人目につかないよう身につけるのがいいとされていて、欧州ではガーターベルトに青のリボンを飾る、というのが一般的です。
・6ペンスコイン
銀の6ペンスコインを花嫁の左靴に1枚忍ばせておくと、新郎新婦はいつまでも豊かに暮らす事ができる、といわれています。前述のマザーグースの歌の中にも出てきます。6ペンスコインは現在はすでに製造を終えておりますが、ブライダルグッズを扱うお店などで手に入れることができます。
以上のように、近年になって日本で取り入れられるようになった結婚式での習慣も実は以前から欧米で歴史があり、またこうした習慣にはそれぞれ理由がある事がわかります。
最近、送賓、お見送りの際などに配られるアーモンドドラジェにも古い歴史といわれがあります。ドラジェとは、英語、フランス語で、アーモンドの実を砂糖でコーティングしたお菓子のことです。紀元前二世紀頃にローマの貴族が結婚の内祝いや子供の誕生祝いとして町中に配ったのが元で、アーモンドは枝にたくさんの実をつけることから、子宝にめぐまれるという願がかけられていてお祝いごとには欠かせないお菓子としてヨーロッパで古くから伝わってきました。幸福、健康、富、子孫繁栄、長寿のために、との願いを込めて5粒を包むのが一般的です。
こうした海外の結婚式にまつわる習慣をウエディングプランナーはうまく取り入れて、結婚式に新たな価値を付与してきました。今ご紹介したのはほんの一例であって、まだ日本では取り入れられていないもの、日本ではまた一般的になっていないものも沢山あります。そうした知識は現地のウエディングを見てくる、経験してくるのが一番であり、そうした観点からもウエディングプランナーが留学を経験して日本に新たなウエディングスタイルを持ち込む事は、ウエディングマーケットを新たに刺激したり、新郎新婦の要望に応える意味でも非常に重要な経験になるものと思われます。
最近は日本人カップルの間で和装や神道の神前式のスタイルを採用するケースが再び増えてきて、その価値が見直されてきています。和装や神前式の結婚式、結納品などにもそれぞれ様々な意味があり、歴史があります。留学が難しい、という方は、外国からではなく、こうした日本の古い文化の中にも今はあまり使われなくなったアイテムやアイデアはあるので、今の時代には新しく映るかもしれません。
他とは異なる差別化が求められるの時代の中で、新しいウエディングプラン二ングの発想は今後も必要となるでしょう。
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