宿泊編 ウエディングプランナーが知っておきたい和製英語

ウエディングプランナーが対応するお客様は国際化の影響もあり、ますます多様になってきています。
街で外国人の方々をお見かけする機会は以前よりも増えてきていますし、外国出身のご主人さんが日本人の奥様と一緒に子供を連れて歩いている姿も良く見受けられますし、その逆のパターン、日本人のご主人さんが外国出身の奥様と一緒に歩いている姿も良く見受けられます。
彼らは日本で結婚式を挙げたり、お互いの出身国で披露宴パーティーを挙げたのでしょうから、彼らの結婚式をサポートするウエディングプランナーがきっといたのでしょう。
日本で結婚式を挙げる外国人の方が日本語を上手に扱うことができれば、不自由さを感じることはあまり無いかもしれませんが、外国語しか話せない場合、またはほとんど日本語が理解できないケースもかなりあります。
そのため、そうした場合は、ウエディングプランナーを始め、結婚式に関わる多くの方々が相応の対応力がなければ、円滑な式運営をする事は難しいでしょう。
ブライダル業界は究極のサービス業の1つとも言われます。たった1日で数百万、多い方だと数千万円から数億円の費用をかけて2人の結婚を祝福するわけですから、サービスのクオリティーは当然相応のものを求められます。
外国人の方が新郎方、もしくは新婦方にいる場合、そのご親族は当然外国からわざわざ日本にお越しになるわけですから、当然旅費や宿泊費もそれなりの金額をかけて結婚式に列席している事でしょう。
そのため、外国人の方々が結婚式に列席するのであれば、外国語、せめて英語でコミュニケーションできる能力を複数のフロアスタッフが持ち合わせていなくては、サービス業の対応力としては不十分であると言わざるを得ないでしょう。
また、外国人の方々が結婚式を迎えるにあたって、準備期間が当然ありますが、その間の打ち合わせでもウエディングプランナーはコミュニケーションをはかっていく必要があります。
こうした場合の多くはカップルのうち片方の日本人の方がパートナーへの通訳をして下さる場合が多いですが、実は日本のブライダル業界でよく使われている言葉の中にはたくさんの和製英語が含まれているため、パートナーへの通訳をして下さる日本人の方も、それが和製英語だと知らずにいるため、うまく内容が伝えられない、という事も見受けられます。
こうした事態を避けるためにも、やはりウエディングプランナーが、ブライダルの現場においてどのような和製英語が飛び交っているのかを理解しておく必要があるでしょう。
ウエディングプランナー留学研修などではこうした和製英語についても学習する機会があるようです。
外国人のお客様にとっても満足のいくサービスが提供でき、日本で結婚式をして良かった、と言って頂けるようにどのような和製英語に気をつけるべきかをここでは見ていきたいと思います。
今回はお客様とのコミュニケーションや結婚式の打ち合わせの際に出てきそうな宿泊に関係する和製英語を見ていきたいと思います。
・モーニングコール
ウエディングプランナーが外国からこられるお客様に対応する場合、お客様の宿泊手配などをお手伝いする機会があったりします。
ホテルのフロントに、○○時に「モーニングコール」をお願いします、という言い方を日本ではしますが、これは和製英語です。
英語では
wake-up-call
と言います。
ちなみにホテルのいわゆる「モーニングサービス」であれば、
complimentary breakfast
=無料の朝食
と言うべきでしょう。
あの有名な名古屋の「モーニング」のように、カフェやレストランの「モーニングサービス」であれば、
a breakfast special
=朝食セット
という表現がいいのではないでしょうか。
「モーニングサービス」は、よく言われる話ですが、
morning service
=朝の礼拝
になってしまうかもしれません。
「サービス」を「礼拝 = service 」と捉えられてしまうのでこんな誤解がよく生まれてしまうのです。
熱心なクリスチャンは毎朝早くに教会で礼拝を捧げる方が多く、多くのクリスチャンは毎朝祈りを捧げています。
そのため、外国では空港などにも礼拝できるスペースを設けているところもあり、宿泊サービス業であるホテルに設備の一つとして礼拝堂があっても何ら不思議はありません。
そのため、「モーニングサービスがありますよ」と言われると、朝食ではなく、朝の礼拝があると勘違いする可能性は我々日本人が思っているよりも高いように思います。
朝の礼拝の習慣や文化から比較的遠い日本人からすると、そんな勘違いするわけが、、、と思うような話かもしれませんが、「モーニングサービス」が和製英語であることを知らぬまま、WEBサイトなどに「morning service があります」という表現をしていて礼拝がなかったためにクレームが出た、などという話もあるくらいです。
和製英語が産む誤解には気をつけたいですね。
・ビジネスホテル
「ビジネスホテル」という表現も日本ではすっかり定着していますね。
これも「モーニングサービス」同様誤解を生みかねない和製英語です。
英語では
a budget hotel や
economy hotel
といった表現が当てはまりそうです。
日本のビジネスホテルを知らない海外の人に 「business hotel」と言うと、ビジネス用の大きな会議室やホールなどの施設を備えているゴージャスなホテルと勘違いされることがあります。
ウエディングプランナーの側が日本の「ビジネスホテル」を想像しながら “I’m staying at a business hotel” と言って相手が理解がしたとしても、相手は日本の「ビジネスホテル」を想像しているとは限りません。
謙遜や質素であることを意識しながら話したつもりが、相手にはとんだ自慢話のように聞こえているかもしれない、と思うと怖いですね。
提案の際も、相手の予算に合わせるために、「ビジネスホテルなどはいかがでしょうか?」と言っても、相手からすれば、
「business hotel など、そんなところとんでもない!」
と断られて、
「失礼しました」とウエディングプランナーが謝る、
これでも会話は成立してしまうのですが、意図とは全く違う内容にお互いなっているのが怖いですね。
・フロント
これは誤解を招きやすい内容なのでご存知の方も多くと思います。
ホテルや旅館の「フロント」。
カウンターにも「フロント」と書いてあったりしますし、「 front 」という英単語もあるので、ついつい海外旅行先でもうっかり 「 front 」と言ってしまいがちですが、これは和製英語です。
日本でいうところのホテルの「フロント」は、英語では
reception
もしくは
front desk
と言います。
この「フロント」もまた誤解を招きやすい表現なので注意が必要です。
ウエディングプランナーの側はホテルの「フロント = レセプション」をイメージして会話しているのに、聞いている外国人のお客様の側はホテルの「front = 正面玄関前 」を誤解してイメージしている可能性があるからです。
ホテルの「フロント」は待ち合わせ場所に指定される事も多いため、片やレセプションで、片やホテルの正面玄関前で待っていて、なかなか合流する事ができない、などという事もあります。
ホテルの「フロント」で待ち合わせをする際は特に気をつけて下さいね。
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