和製英語 演出編 ウエディングプランナーが知っておきたい和製英語

ここまで、ウエディングプランナーが外国人のお客様にプレゼンや式場サービスなどでコミュニケーションをとる際にうっかり和製英語を使って恥ずかしい思いをしないために、「結婚式編」「料理・食事編」「会場・設備編」「衣裳編」とシーン別にわけて和製英語表現を見てきました。
ウエディングプランナー向けの短期留学などを経験すれば、ここまでにあげてきていない和製英語がまだまだたくさんある事に気がつくと思います。または、英語だと思っていたがフランス語だった、とか、イタリア語だった、とか、或いはその逆で、フランス語だと思っていたが英語表現だった、などということにも学ぶ国によっては気がつかされるでしょう。
日本にはウエディングにはたくさんの国々から様々な文化、様式が入ってきており、そこにさらに日本独自のテイストや感性、文化が入り混じって、日本独特のウエディング様式がある、という事にも気がつかされるかもしれません。
ここでお伝えしたいのは、外国人の方々、特に英語に堪能な方々の前で、英語だと思い込んで和製英語を連呼して意図が伝わらないのは確かに恥ずかしい思いをする瞬間ではありますし、プロフェッショナルのサービス業提供者としては悔しい瞬間でもありますが、これだけ定着した和製英語がウエディングの現場に多い、という事は、日本は海外から長い時間をかけて結婚式の文化を輸入して取り入れつつ、日本人に合わせた様式に上手に作り替えたり取捨選択をしてきて、日本独自の文化を形成してきている、という見方も和製英語を学ぶ中でできる、ということです。
ヨーロッパ諸国が一つの文化で成り立っていないのと同じく、ヨーロッパやアメリカから輸入したウエディング文化であっても時間が経つ中で、日本も独自のウエディング文化を形成していき、逆に海外に紹介される日が来るかもしれません。
事実、日本がこれまで育ててきた神前式や和装の結婚式は外国の人たちからも注目されてきており、日本で結婚式を挙げたいとして来日される方々もいます。
外国人の方々と日本でコミュニケーションをとる機会には、せっかくなのでこちらの意図するところを正しくお伝えしたいですし、日本にはこういう言い回しが定着した、という事も合わせてお伝えする事もコミュニケーションのきっかけになるかもしれません。
そうした意味においても和製英語を学ぶことは面白いと思っています。
さて、今回は演出の場面で使われることがある和製英語について見ていきたいと思います。
●演出編
・ノーカット
ビデオ撮影をプロに任せて当日の様子を編集し、披露宴のエンドロールに挿入するという演出は比較的よく見られます。
編集せず、「ノーカット」で式の初めから終わりまでを取り続けたビデオデータを新郎新婦に渡したりするのも一つの商品だったりしますが、この「ノーカット」映像、和製英語です。
英語では、
uncut
という表現がしっくりきます。
「ノーカット」ではなく、Uncut videos などのほうが良いでしょう。
・ポップス
音楽の1ジャンルを「ポップス」という言い方をすることは、
日本の幅広い世代に認知されていると思いますが、今から結婚を迎える若い世代はあまり「ポップス」という言い方はしないかもしれません。
日本のアーティストの「ポップス」作品は「J-POP」などと言う言い方をするほうが最近では一般的かもしれません。
さて、この「ポップス」も「J-POP」ももちろん和製英語です。
では、英語で当てはまる表現は何になるのでしょうか?
英語では
popular music
と言います。
さて、「ポップス」も幅広い世代に浸透している音楽のジャンルを表わす和製英語ですが、
「クラシック」
はそれ以上に日本人に認知されている音楽ジャンルの表現でしょう
この「クラシック」もやはり和製英語です。
では、英語で「クラシック」音楽を表現したい場合は、どのように言えば良いのでしょうか?
英語では
classical music
と表現するのが適切です。
おそらくウエディングプランナーが外国人のお客様とウエディングプランを考えていく際にも、音楽をどうするか、という事は打ち合わせの中で出てくると思います。
そうした時に「クラシック」はギリギリ意味を掴んでもらえるかもしれませんが、「ポップス」はかなり難しいと思います。
いずれにせよ、正しい表現を身につけてお客様とコミュニケーションをとっていきたいですね。
・コンセント
これは我々が生活していく中で大変馴染みの深い単語です。
我々の生活に電気製品はもはや無くてはならないものです。
電灯、携帯電話、テレビ、パソコン、冷蔵庫、洗濯機、エアコン、生活インフラの中心は全てと言って良いほど電化製品が占めていて、今やクルマも電気自動車の時代です。
家電製品に共通しているのは、ほとんどの製品が「コンセント」を使うものである、ということです。
しかし、日本人でもこの「コンセント」、差し込む方の2つの山が付いているほうが「コンセント」なのか、壁に張り付いている、あの差し込まれるほうが「コンセント」なのか、明確に区別して会話を出来ていないかたもいらっしゃいます。
日本語表現では、
差し込むほうが「プラグ」で、
差し込まれるほうが「コンセント」
ですね。
さて、この「コンセント」ですが、実は歴史ある和製英語です。
英語だと、
差し込む部分は  plug、
差しこまれる方は、
outlet(アメリカ英語)
socket(イギリス英語)
という言い方をします。
「プラグ」は発音以外は日本で使われている用法と変わりませんが、「コンセント」は全く違いますね。
資料によれば、大正時代から壁側の差し込まれる方を「コンセント」と呼ぶようになったようで、世代を超えて日本ではこれを「コンセント」として定義付けています。
しかし、外国人の方には全く通じませんので、これは覚えておいたほうが良いでしょう。
ウエディングプランナーも演出時に「コンセント」への電気製品の接続を必要とする機会もあるでしょう。
是非押さえておきたいですね。
・バトンタッチ
ウエディングプランナーよりも司会者の方などが披露宴の中で「バトンタッチ」という表現を使うかもしれません。
演出に絡んで、「新婦のお父様から新郎へのバトンタッチ」です。
などというような表現を耳にした事があるかもしれません。
この和製英語「バトンタッチ」、英語だと
baton pass
という言い方になります。
確かに「バトンにタッチする」のでは意味が通じないのも頷けますね。
・フリートーキング
「ご歓談」という表現はよく披露宴で耳にします。
ではこれを「フリートーキング」と言ったら外国人のお客様に通じるでしょうか?
「フリートーキング」は和製英語です。
英語では、
free conversation
という表現が日本人の言う「フリートーキング」に当てはまります。
・ライトアップ
夜に差し掛かるような夕刻の披露宴だと、電飾などを用いてガーデンを「ライトアップ」する演出は比較的よく見られます。
さて、この「ライトアップ」ですが、
英語では
illuminate
illumination
lighting-up
と表現します。
英語で「 light up 」というと、
着火する、もしくは、より明るくなる
といった意味で使われます。
電飾、照明などによる演出を意味する英語は、illuminateなどを用います。
ウエディングプランナーが外国人のお客様に会場を案内する際に「ライトアップ」された様子をご覧頂く機会もあるでしょう。
思わず、「ライトアップ」と言ってしまわぬ様に注意しましょう。
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