ウエディングプランナーが留学で学んでおきたい海外の風習や演出

日本の伝統的結婚式の様式は神前式や仏前式、人前式といったスタイルで、現在主流となっている欧米式、キリスト教式の結婚式が日本で執り行われるようになったのは明治に入ってからです。さらに、一般大衆化したのは戦後以降の事であって、人気化して今のように多くの方がチャペルウエディングを選択するようになったのは、1980年代以降の事です。
すなわち、日本で元々あった習慣ではなく、ここわずか30〜40年程度の歴史しか日本国内ではないとも言えるため、まだまだ日本で紹介されていない外国の結婚式にまつわる習慣や風習は数多くあります。
先達が海外留学などを通じてウエディングプランナーとして海外のウエディングスタイルを学び、日本に言わば輸入した事で今の日本のチャペルウエディングスタイルは出来上がっています。
これからウエディングプランナーとして活躍していくことをお考えのかたは、海外のウエディングにまつわる習慣や風習についてのそれぞれの由来や行われ方などを学び、日本に根付きそうなアイディアを沢山持ち帰って頂きたいものです
ここではそうした海外ウエディングの習慣や風習について簡単に見ていきたいと思います。
私たちがよくウエディン グに取り入れている演出やイベントなどはそれぞれ意味があります。新郎新婦や参列者に幸せになってもらいたい、そうした思いからこうした演出は出来上がっています。それぞれの演出やイベントのその本当の意味や由来を知っておくことで思い入れも変わってくることでしょう。
・6ペンスコインを花嫁の左足の靴に忍ばせる。
伝統的なマザーグースの歌の中にも登場する銀の6ペンスコインを、花嫁の左足の靴の中に1枚忍ばせておくと、新郎新婦が永遠に豊かに暮らすことができる、と言われているイギリス由来の伝統的風習です。新郎の胸ポケットに忍ばせる、という風習もあります。6ペンスコインは現在はもう鋳造されていませんが、結婚式に用いられるアイテムとして、ショップ等で購入する事が出来ます。
・アーモンドドラジェの由来
日本でもだいぶ馴染みがでて来たようで、お客様をお見送りする送賓の時などにお土産としてお渡しする光景が見られるようになりました。
アーモンドドラジェはアーモンドの実を砂糖でコーティングしたお菓子のことです。
紀元前二世紀、ローマ貴族のファビウス家が結婚の内祝やお子様の誕生祝として町中のみなさんに配ったのが始まりであると言われています。
アーモンドである理由は、アーモンドは枝にたくさんの実をつけることから、子宝にめぐまれる、と古くから言い伝えられいることが由来です。
ヨーロッパでは幸福、健康、富、子孫繁栄、長寿のために、と5つの祝福を受けられるよう願いをこめ、ドラジェを5粒包むのが一般的な風習です。
・ブーケ・ブートニアの由来
ヨーロッパで男性が愛する女性にプロポーズをするとき、野の花を摘んで、女性に手渡し、捧げたものがブーケの由来と言われています。
反対に、女性が男性の求婚を受ける証として、花束から一輪を抜いて男性の胸に挿し返したものがブートニアです
最近では、この元々プロポーズの儀式を取り入れたブーケセレモニーも一般化しています。
・フラワーシャワー、ライスシャワー
に隠された意味
チャペルでの結婚式が終わり、新郎新婦がチャペルから出て来る際、花びらをまくフラワーシャワーは、日本でもお馴染みの光景になりました。花びらを使う理由は、花の香りで周囲を清め、悪魔から新郎新婦を守るという意味があります。お米を振りまく理由は、お米が豊かに実るように、子孫繁栄に恵まれるよう、との願いが込められています。
・ガータートス
花嫁が左足に着けていたガーターを花婿が外し、男性ゲストをめがけて後ろ向きで投げる演出のことをガータートスと言います。
日本では、挙式や披露宴ではあまり見られませんが、新郎新婦の友人達が多く出席する2次会での催しとして見られることが増えてきました。
ブーケトスの男性版のような意味合いで、ガーターを受け取った男性が次の花婿になれると言われています。
ガーターを外すときには花婿が手を使わず口を使って外すものとされています。
シャイな日本人にはちょっぴり恥ずかしいイベントかもしれませんが、2次会などで行なうと盛り上がります。
・リングリレー
近年、日本国内で行われる挙式でも良く行われるようになった演出です。
挙式で指輪の交換時にゲストへの祝福の気持ちを込めて、リボンに通したリングを新郎新婦のところまで運ぶセレモニーです
挙式の中で列席者が参加する演出なので、緊張感も少しほぐれますし、何より列席者の一体感が出て盛り上がります。
・芳名帳をスタンプツリーのようにデザインする
挙式の前に列席者が記入をする芳名帳にひと工夫加えた演出をすると、楽しめますし、思い出になります。
例えば、受付に木の幹だけのイラストを用意して、それに列席者が指紋を緑色で捺していき、サインしていくことで木に葉が実ったような形になります。
新郎新婦の思い出として持ち帰ることもできますし、式に参加したゲストも受付からちょっとしたイベントで楽しめるのでおすすめです。
・新郎から新婦へ12本のバラを送るダズンローズの演出
海外で伝統的に行われている、12本のバラを恋人に贈ると幸せになれるという風習を挙式で応用する演出です。
日本国内の挙式では、花嫁がブーケを持って入場するのが一般的ですが、ダズンローズの演出では、ブーケの代わりに薔薇を使います。
先ず新郎が入場する時に列席者から一輪一輪薔薇を受け取ります。
そして計12本の薔薇を束ねて、最後は新婦へプロポーズのような形で渡すという演出です。
日本でも近年、人前式などの結婚式で見られるようになってきました。
・ウエディングボックス
ウエディングボックスは海外の結婚式でよく行われるセレモニーです。別名をワインボックスセレモニーと言います。ワインボックスセレモニー、といったほうがイメージが湧きやすいかもしれません。結婚式で、木箱の中にワインと手紙を入れて、新郎新婦がクギを打って箱を閉めます。タイムカプセルのように、10年後の結婚記念日まで大切にとって置いて、10年後に熟成したワインを飲みながら手紙を読んで気持ちを新たにできる、という演出です。
・感動を呼ぶ、ファーストルック
日本では、挙式を行う前にお互いのウェディングドレスやディレクターズスーツを選んだり、試着して決めるのが一般的です。しかし、海外では、結婚式当日の挙式前にお互いの準備が整った状態で2人だけで会うことが一般的です。
海外の場合、互いの晴れ姿を見るのはこの時が初めてなのです。
この瞬間まで、新婦のウエディングドレス姿も、新郎のディレクターズスーツ姿もお互い見せずに来るのです。
結婚式当日になって初めてブライダル衣装に身を包んだ互いの姿を見て、あぁ、この人と結婚するんだ、という実感と感動が当日に湧いて来ると言います。
西洋においては、昔から新郎は結婚式当日まで花嫁のウエディングドレス姿を見ることができないのが一般的です。
その理由は、古くから伝わる迷信で、新郎が花嫁のウェディングドレス姿を結婚式以前に見ると、その新郎新婦に不幸が訪れる、とされていたからです。この風習の名残りでファーストルックが生まれたといいます。
伝統的な挙式では、花嫁がバージンロードを歩いてくるまで新郎はウェディングドレス姿を見ることができませんでした。そのためか、挙式では新郎新婦がお互いを意識しすぎてか、緊張して、また感動して泣いてしまい、メイクが大崩れしてしまったりするため、挙式の前にこのファーストルックを行うようになった、と言われています。
他にも色々な風習や習慣があります。海外の素敵な演出をうまく取り入れて、素敵な結婚式にしたいものです。
まずは資料請求