ウエディングプランナーが学んでおきたい和製英語 衣裳編

ここでは、前回に引き続いて、ウエディングプランナーが学んでおきたい、結婚式や披露宴の際、もしくは準備や手配の場面で使われている和製英語について見ていきたいと思います。
前回は、結婚式場の会場設備や備品の中でどのような和製英語があるかを見てきました。
今回は、結婚式や披露宴で着る衣裳や衣裳に関連する和製英語はどのようなものがあるかについて見ていきたいと思います。
和製英語を外国人のお客様に一生懸命に外国語風の発音で話しても、そんな言葉は英語には存在しないので、正確に伝わる事はまず無いでしょう。
絵や写真を駆使すれば伝わるとは思いますが、それではとても時間がかかってしまいますし、スムーズなお客様対応ができている、とはとても言い難いでしょう。
最近は国際化が進み、日本で結婚式を挙げる外国人のカップルも、列席者として外国人のお客様が来られる事も決して珍しいものではなくなってきました。
ウエディングプランナーはお客様にサービスを提供する立場であることから、相手の母国語で話せるぐらいの技量があってもいいのかもしれませんが、全てのウエディングプランナーにそんな水準を求める事は出来ません。しかし、せめて世界共通語と言われる英語だけでも顧客サービスに対応できる程度のレベルには達していたいものです。
留学などで語学力を一気に引き上げるのが効率は良いのかもしれませんが、日々の業務に追われるウエディングプランナーにとってそうした時間を作り出すのは非常に難しいかもしれません。
正しい英語表現を身に付けたいと考えるウエディングプランナーにとって、邪魔になるのが和製英語の存在です。
和製英語は私達の生活の中でごくごく普通に使用されており、あまりにも我々日本人にとって馴染みのある表現であることから、英会話をしている時でもつい口をついて出てきてしまいそうになる単語です。
しかし、これらは立派な「日本語」であって、外国人のお客様には通じない日本独自の表現です。
英語が得意でない日本人は英作文が苦手な方が多いため、どうしても単語表現になってしまいがちですが、その単語すら和製英語であることを認識していない方も少なくなく全く意図が通じず外国人のお客様を困らせてしまっている場合が見受けられます。
こうした事態にならないためにも、和製英語で代表的なものは押さえておきたいものです。
ここでは、結婚式に関連する「衣裳」の和製英語について見ていきたいと思います。
●衣裳編
・オーダーメイド
「オーダーメイドのウエディングドレス」を当店ではお値打ちな価格でご提供させて頂いております、というご案内をお客様にされているウエディングプランナーも少なくないと思います。
「オーダーメイド」という言い回しはメンズ服、レディース服を問わず、家具や枕、パソコン、スポーツ用品まで様々な分野で使われている単語です。
意味合いとしては、「特注の」とか、「注文して作った」という意味の単語ですが、これは和製英語です。
英語だと、
made-to-order もしくは、 custom-made
という表現が当てはまる表現になるでしょう。
衣裳の場合は、
made-to-order clothes
custom-made clothes
made-to-measure clothes
という表現が「オーダーメイドの服」を表わす言い方になるでしょう。
3つの表現のうち、made-to-measure もしくは made to measure は、主に衣服について使われます。
measure には、「寸法」という意味があるので、
「体のサイズに合わせて作った」
という意味合いを持っています。
また、この表現は主にイギリスで使われます。同じようなニュアンスを持つ表現として、
tailor-made
tailored
なども使われます。
made-to-order や custom-made は、衣服だけでなく、家具やクルマなど色々なものに使えます。
「お客様の注文、要望に合わせて作った」というニュアンスになります。
特注品などによく使われる表現です。
ちなみに、パソコンなどの機械製造の「オーダーメイド」品は
Build to order =BTO
と呼ばれることが多いです。
注文生産品という意味で、build to order は受注後生産に取り掛かる製造業の生産方式を指しているという事も覚えておいても良いかもしれません。
・フリーサイズ
「フリーサイズ」も結婚式衣裳の中で一部で使用される表現かもしれません。
アパレルの業界では、「F」サイズなる表記も存在し、すっかり日本では市民権を得た様子の「フリーサイズ」ですが、これも実は和製英語です。
英語表現としては、
one-size-fits-all や
adjustable
が和製英語の「フリーサイズ」に対応する言葉にあたります。
服のサイズを表わすタグにもO/Sという表記があるかと思いますが、これは、
One Size fit all
の意味となります。
ちなみに「O」サイズは何の略でしょう?
これは Over large の略です。
そのため、「XO」は Extra Over Large となりますね。
外国の方には「F」サイズは通じません。ご注意下さい。
・ワンピース
「ワンピース」も日本でよく使われている言葉ですね。
省略して「ワンピ」という言葉があるほど、完全に日本語として定着しています。これも和製英語です。
「ワンピース」は、日本語では、上衣とスカートが一緒となり繋がった形状の女性向けの衣類のことですが、
英語では、
英語では
(one-piece) dress
という表現が適切でしょう。
日本人にとっては、「ドレス」と聞くと「イブニングドレス」のような正装もしくはそれに近い服装をイメージしてしまいますが、「ワンピース」も dress です。
「one-piece」自体は、水着・子供服・スポーツウェアやレーシングスーツなどの「つなぎ服」全般を意味する言葉ですから、
服装は「ワンピース」で、と言われて、下着姿の女性が来ても、水着姿の女性が来てもおかしくはないわけです。
最近では、日本人が「ワンピース」というと外国人の方は世界的も人気の漫画・アニメの one piece をイメージされる方も少なくないかもしれません。
とにかく誤解を避けるためにも和製英語「ワンピース」の使用は控えたほうが良さそうです。
・スマート
「スマート」というと、「細身」「スッキリしたシルエット」をイメージされるかたも少なくないと思います。
最近の若い世代は、「スマートフォン」や「スマートメーター」「スマートIC」など、色々なモノに「スマート」が用いられるため、「スマート」には別の意味があるんだな、と認識しているかたも多いでしょう。
さて、この細身であることを意味する「スマート」は和製英語で、
英語では、
slim や
slender
という表現が的確です。
「あなたは smart ですね」というと、
賢い、頭脳明晰、とか、おしゃれで洗練されている、とか、テキパキしている、とか、そういう意味合いに変わってしまいます。
こうした風に捉えられるぶんには構わないのですが、 smart には、
(人や話し方などが)ずうずうしい、生意気な、小しゃくな
という意味もあります。
使うシチュエーション次第ではこのようにも伝わってしまう単語なので注意が必要かもしれません。
いずれにせよ、形を表現したい時には「スマート」は使わないほうがいいでしょう。
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